井戸端会議室

メーカーも色々あって、パナソニックさんや東芝さんといった大手電機メーカーの他、遠藤照明さんなんかはLED照明に社運をかけていると聞きますし、京都のLEDSαさんなんかもよく営業に来てくれます。
滋賀県の竜王のアウトレットパークでもふんだんにLED照明を使用されていましたし、実際に私の施工する物件でも結構LEDダウンライトを使用しています。
しかし、お客様との話の中で「直管型LEDをベースライトとして提案し、見積してもらえないか」という依頼が何度か来たのですが、実は私はそのたびに「まだ(・・)やめた方がいいですよ」とお断りをしておりました。
LEDベースライトの現状は、この原稿を書いている段階でほぼFHF32Wの照明器具と同等もしくはそれ以上の効率にまで上ってきましたので、今後は検討しようと思っていますが。
でもまだLEDベースライトを、自信をもってお勧めできない感が否めません。
その理由は、大概のLEDベースライトはまだFLR40W程度の明るさしかないことであり、新築の設計段階ではFHF32Wを選択した方が当然安価で明るく、それと同等の明るさをLEDベースライトで得ようとすると台数が増え「FHF32Wをつけるより消費電力があがってしまう」という本末転倒な現象が起こってしまうのです。
また、すでにFHF32Wの器具がついている場所にLEDベースライトをつけると、「暗くなった」とクレームを受けかねません。
現在FLR40Wの器具がついている場所にLEDベースライトをつければ省エネにはなりますが、お客様の要望に「今よりも明るく」ということが含まれていた場合は「FHF32WまたはWエコでいかがですか」となってしまいます。
そして、LEDはひとつひとつが点で光っている為に、ハイパワーな光を得ようとすると「光源が眩しすぎる」というデメリットがあります。これを解消する為に各社さん色々とグレア対策(眩しさ軽減)をされていますが、乳白パネルを使って眩しさを軽減すれば照度も落ちる、反射板を工夫しても直下附近は上に目を向けられない…といった感じで苦慮されているように思います。
要は「まだ買うには早そうだ」というのが私の個人的主観です。
勿論日進月歩によくなってきておりますし光源の寿命としても非常に長いので、いずれ蛍光灯にとって変わる日も近いとは思うのですが。
余談ですが、そうこうしている内に今度は「有機EL照明」が出てくると思っています。有機EL照明が出れば、天井自体が光る…ムラのない均一な光で空間を照明する、なんてことになるのです。
さて、今後どうなるかは各メーカーさんにお任せするとして、私は2012年あたりになれば青色LEDの特許も切れて多少安くなるだろうし、技術的にみてもLEDベースライトの買い時になるかな…と思う今日この頃です。
発表者:泉 厚志

